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暗闇の中にある一筋の光 中編

皆さんこんにちは♪

やっと続きが完成しましたーー!!そして長くなった(汗)
なので中編、後編でアップさせていただきます♪


この作品には年齢制限はありません。
それではご覧下さい。




あてもないままに暗闇をさまよって辿り着いたのは、今の郁にはぴったりな薄暗い備品倉庫だった。

カビ臭い、色々な物が乱雑に積まれたこの場所は、まるで郁の心の中を表しているようだ。

ひとつ物を取ろうとすれば、あっという間に崩れ落ちる。
それぐらい不安定な気持ち。

「どうして・・・こんな事してるんだろう。」

逃げて、隠れて・・・一体何から?
自分の気持ちから―それとも堂上から―?違う、両方だ。

叶った想いが大きすぎて自分の許容範囲を越えている。

ドロドロした気持ちを堂上に知られたくなくて、そして―それさえも受け入れてくれるだろう堂上から
逃げ出した。

こんなに想ってくれている人はいないのに―恥ずかしい、自分がとても――

気づけば頬をつたう涙が何もかもを洗い流してくれればいいのに。
綺麗さっぱり跡形もなく――

こんな事を思う自分はやっぱり堂上には相応しくない・・・・・

でも、もう自分からは手離せないよ。だから―貴方から手離して。

どうせ、叶わないと思っていた恋だから、それが少しの間だけでも叶ったから、それだけでも
一生分幸せだったから。

だから―どうかお願い。

あたしを許さないで、こんな思いをするのはもう嫌なの。
せめて、汚い自分を知られる前に最後は思いきり散りたい。


教官、ごめんなさい――


溢れる涙が視界を遮るのとは、対照的に漏れる嗚咽は徐々に小さくなる。

ゆっくり瞼を閉じると再び暗闇。でも、不思議と怖いとは思わなかった。

次に瞼を開ける時は、一筋の光が自分を照らしてくれるような気がしたから――

そして―郁は吸い寄せられるように暗闇に飲み込まれた。

夢をみたい、とても幸福な夢を―夢の中なら甘えて、触れる事が許されるから。




* * *




郁は・・願ったとおりの 幸福な夢の中にいた。

身体中にたくさんの光を浴びて、そして―大好きな人の温もりに包まれている。

ふわりと漂う香りもやけにリアルで本当に堂上に抱きしめてもらってるような、
そんな心地よさを感じた。

夢の中だから、何を言っても許される。溢れる想いのままに郁は言葉にした。

「教官・・・好き、大好き・・あたし以外の人に触らないで。あたしだけだって言って・・・お願い・・」

祈る形で震える手。
その手を堂上は優しく包み込んでくれた。

耳に低くて掠れた声が優しく響く。

「郁が好きだ―郁にだけ触れる。お前だけを・・・・・――愛してる。」

訊いた事のない言葉が訊けるのはやっぱり夢だから―それでも、嬉しかった。

嬉しいと言葉で伝えるよりも体が先に動いた。

抱きついてしまったのだ、それも、押し倒してしまうほどの勢いで。
夢の中でもやっぱりあたしはあたしだ。考えるよりも先に行動する。

こんな時ぐらい素直になりたいのに。

堂上の上でくすくす笑った、あまりにも自分らしくて。

でも、抱き止められた腕の力があまりにも優しくて、笑っていたのに、また涙が溢れそうになった。

こんなに幸福なのに―きっと、この涙は哀しいからじゃない。幸せすぎて溢れる涙だ。

「大好き・・・・・」

またもや郁が言葉に出すと、堂上は呆れたようにため息を吐いた。

「いい加減、目を見て言ってほしいもんだな。多分、俺に言ってるんだろうけど、隣にいるのに夢うつつで言われたんじゃ現実味がない。」

え・・?それって、どう・・いう事?
夢うつつって・・・これは夢じゃないの?

手探りで堂上の顔に触れる。

あれ?指先に感じる体温は妙に温かい。
どうして――?夢だと思っていたのは、まさか・・・・現実?

開けたくないと渋る重い瞼をそっと開けると目の前には備品の山、山、山。

やっぱり違う、夢だったんだ―本当にホッとした。
俯いて目を瞑り息を吐く。

でも、何か違和感が・・・自分の下にあるものが軟らかく、温かい。

この時、初めて下を見た。
目を開けると飛び込んできたのは堂上の顔。

「あれ、あれ?どうして?これも夢―?」

返事は無くて、戸惑う郁を堂上はぎゅっと力いっぱい抱きしめた。
夢と現実の区別がつくように、少し痛いと感じるぐらいに込められた力。

そんな絶妙なさじ加減・・・やはり現実としか思えない。

やっと気づいた郁は精一杯の抵抗を試みる。

「離して下さいっ!」

でも、堂上は抵抗を抵抗としない、そればかりか、さらに力を込めてきつく抱きしめる。

「やっと捕まえたんだ。二度も逃がすか―。」










こんな感じで中編は終了!!

どこで切ろうか迷ったけどいい感じのところがなくてこんなところで切っちゃいました(爆)

次回は月曜日ぐらいにアップできると思います♪

それではまた来週♪




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COMMENT

泣けた~
後編楽しみにまってます。
好きな人に好きと言えることは、幸せなことですよね。
パロディー大好きですけど、真面目なお話もいいですね。
読んでて、涙が出ましたよ。
良かったです。
2009/02/01(日) 00:39:39 | URL | お地蔵さん #-[編集]
Re: 泣けた~
>お地蔵さん様
コメントありがとうございます。
好きな人にすきって言えることは本当に幸せなことですね。
現実では中々難しい事ですが・・・・
最近は書くと真面目な話になってしまいます。
涙がって・・・・書き手としては嬉しいかぎりです。
後編もお楽しみいただけると嬉しいです。
2009/02/02(月) 10:39:29 | URL | えな #-[編集]

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