ご褒美
皆さんこんにちは♪
だいぶ放置しちゃいましたが、やっと更新出来ます。
でも、次回は完全新作って言っておきながら昔に書いたものを引っ張り出してきました(汗)
世に出すのは初めてなので新作といえば新作なんですけど・・・
大したものではございませんが楽しんでいただければ幸いです。
この作品には年齢制限はありません。
それでは、ご覧下さい。
だいぶ放置しちゃいましたが、やっと更新出来ます。
でも、次回は完全新作って言っておきながら昔に書いたものを引っ張り出してきました(汗)
世に出すのは初めてなので新作といえば新作なんですけど・・・
大したものではございませんが楽しんでいただければ幸いです。
この作品には年齢制限はありません。
それでは、ご覧下さい。
今日は酒も飲んでいないし、夜の営みの最中でもない。
まったくの素面の状態で郁に質問を投げ掛けられた。
「あたしのどこが好きですか?」
「・・・・・」
夫婦になって早一年。
元々、口下手なのに、結婚して更にそんな事は言えなくなった。
酒の力でも借りれば少しは答える事も出来るだろうが今日は全くの素面。
狙ったんじゃないか―というほどのタイミングの悪さだった。
「何で今更そんな事を訊くんだ?」
「たまには訊きたいな~って思って。」
郁は語尾にハートマークが付きそうなぐらいの猫なで声でゴロゴロ甘えてきた。
言ってやりたい気持ちはある。
だけど性格上中々難しい問題だ。
郁もそんな事はいい加減解っているはずなのに・・・
何なんだ?これは拷問か?
篤が言いあぐねていると郁はクスッと笑って篤に耳打ちした。
「言ってくれたらご褒美あげますよ。」
「・・・ご褒美って何だ?」
「言ってからのお楽しみ!」
適当にあしらうつもりがご褒美という甘い響きに心が揺さぶられる。
どうせ、大したことじゃないと思っているのに、何かを期待してしまうのは
もう男の性としか言い様がない。
がっかりさせるなよ―と心の中で言い置いて、郁に向き直った。
「無鉄砲で脊髄反射なところ、あとは・・・駄々漏れなところ、だな。」
「むーー。それって本当に好きなところですか?なんか貶されてるとしか思えない!」
「そういうところも含めてなんだからいいだろ?」
でも、だってとぶつぶつ文句を言って明らかに拗ねた様子の郁に今度はこっちが耳打ちする。
「そんやって直ぐに拗ねるところも結構好きだけどな。」
「もーからかってるでしょ!ちゃんと真面目に言って!」
十分真面目に言ってるつもりなんだけどな・・・。
郁の納得する答えじゃないといけないなんてご褒美の為とはいってもこっちに分が悪すぎだろう。
「真っ直ぐで、裏表のないところ。」
それでも無難な答えを探しだして口にすると郁は納得したのかにっこりと微笑んだ。
「あたしも篤さんのめんどくさがりながらもこうやってお願いを訊いてくれるところ、好きですよ。」
喜んでいいのか微妙なところだ。
ただ、お前に甘いだけなのに。
まぁ今回は良しとしとくか。
「じゃあ、約束のご褒美。目を瞑って下さい。」
言われたとおりに目を瞑ると何かが唇に触れた。
でも、残念な事に郁の唇ではない。感触でそれは解った。
じゃあ一体何なんだ?
目を開けると郁が可笑しそうに笑う。
「・・・何した? 」
「何って・・キスですよ?」
「嘘をつくな!そんなもんは感触で解る。で、何した?」
郁は人差し指と中指を二本折って、それを得意気に篤に突き付けて見せた。
「これですよ!指です!指!バレちゃうもんですね~あたしは全然気づかなかったのに。」
「普通はそんな硬いもんが触れたら解るだろ。・・ってお前!こんな事誰にやられたんだっ!」
「え?柴崎ですよ!今日居眠りしてたらやられました・・・ん?ごめんなさい。今のなし!!」
篤の機嫌が急低下していく。
郁が逃げ出そうとずりずり後ろに下がる、その郁の腕を篤は捉え捕まえた。
「どういう事だ、居眠りって!仕事中って事だよな?」
「いや、その・・・そうです。ごめんなさーい!」
「許さん!ご褒美改めお前には罰が必要だな。」
そんなぁーと項垂れる郁を尻目に篤は暫し考える。
「二択から選ばせてやる。痛いのがいいか、痛くないのがいいか、どっちがいい?
どっちも嫌は受け付けん。」
「い、いたくないほう?がいいですよね?」
敢えて、問いには答えず、本当にそれでいいんだな―とだけ念を押して訊いた。
「えぇ!あっ、はい!」
篤は返事を訊くなり、郁を荷物運びで持ち上げた。
行き先は勿論、寝室。郁もこれから何をされるのか何となく解ったんだろう。
顔は見えないが背中に一言呟いた。
「やぶへびだ・・・。」
そして―篤は郁をベッドに下ろす。
郁から貰ったご褒美はとんでもない代物だった。
でも・・・これはこれで良かったのかもしれない。
赤く色づいた郁をベッドに縫い付けて、篤は一人笑みを浮かべた。
この作品は、ずいぶん前に書いたので、内容をあまり覚えてなかったんですけど・・・
痛い事と痛くない事、結局、郁ちゃんは痛くないほうを選んでるんですが、痛い事って何をさせるつもりだったんだろうと今更ながら考えこんでおります(>_<)
自分で書いたんですけど、思い出せない!!
モヤモヤしちゃいますね(-_-;)
まぁ、そんな事はさておき、今回も更新はだいぶ遅くなってしまいましたが、
次回も未定でございます。
書き途中の新作が出来上がり次第、アップしようと思います。
それでは、また今度♪
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